ぴゃんの本棚



カップの中の羊歯(Paul Bassett



辺見じゅん著 『収容所から来た遺書』

 書名になっている収容所とは、酷寒のシベリア。

 敗戦後、シベリアに抑留されていた山本幡男氏は収容所で命を落とす。

 当時の収容所は、メモひとつ持ちだせない状況下にあったにも拘わらず、山本氏の遺書が遺族に届く。

 彼の仲間たちが、遺書をいかにして遺族の元に届けたか。そこに展開された人間ドラマを描いたノンフィクションである。


(1993年05月に書く)

文芸春秋社
1989刊


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