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方励之・李淑嫺著 『宇宙のはじまり 最初に何が起ったか?』
中国のアインシュタインと呼ばれている方さん、その夫人である李さんの本です。
中には数式も出てきますが読みながら興奮を味わいました。本は「杞憂」の故事から始まって、物理学とくに天文物理学の最新の知見を用いて、かつたいへん分りやすい論理展開で議論が進んでいきます。そして宇宙の最初が問題の焦点となっていきます。そしてそしてそしてそしてしてそして、次の命題が出てきます。 物理法則 + 宇宙の外は非存在である → 最初の運動 すごいと思いませんか。宇宙という存在より物理法則の方が優先する(のかなあ、正しく理解できている自信はまったくないなあ……)んです。 (1990年05月に書く) 講談社 1990 |