ぴゃんの本棚



粋な柄(アサガオ研究室



現代言語セミナー 『何度でも、ラブアタック』

 『恋愛について』のところで書いたような理由で、恋愛物の方に意識が向いていたためか、倉橋さんの作品を探しているときに、ふと目に留って読んでみた本です。
 内容はというと、いろんなところ(小説が多くて、あとはその他の文芸作品や現実世界)から、口説きのせりふを集めてきただけの、ほんとうに“安易な”もんです。でも、けっこう笑わせてくれました。たとえば、「お茶でものみませんか」という科白が実際に小説にあるなんて信じられますか? あるいは、よく知った作品(岸辺のアルバムとかエースをねらえとか)の口説き文句を文脈から切り離して見るというのは本当に変です。ところが、実際のプロポーズの言葉だとなぜか変に感じないんですね。何故なんでしょう?

(1990年07月)

角川書店
文庫
1988


戻る

Copyright(C) 2009 ぴゃん(-o_o-)/額鷹

メールアドレス

このサイトはSitehinaで作成されています。