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カップの中の羊歯(Paul Bassett



本多勝一著 『日本語の作文技術』

 著者の本多勝一は、朝日新聞の元・記者。1933年生まれとあるので76歳。老いて、なお盛んという感じでしょうか。

 中味はタイトルの通り。
 本多氏はの発言・思想・信条をめぐって、かつては論争が起きたりしましたが、この本は、そうしたこととは無関係です。

 この本での、本多氏の問題意識は「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」の一点だけ。実用的で、非常に有用な本です。
 文庫は1982年に出ているのだけれど、まったく古く感じない。まあ、わかりやすい日本語を書く技術が、そうそう変わるはずもないので、当然かもしれないけれど、今でも、本当に役に立っています。

 日本語を、少しはマシに書きたいと思う人間にとって、この本と続編の『実戦・日本語の作文技術』は、いちばんの手引きだと思います。

(2009年09月に書く)

朝日新聞社
朝日文庫
1982

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