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粋な柄(アサガオ研究室



黒岩重吾著 『腐った太陽』

 主人公は高級コールガールから社長秘書になった佐伯加津子という女性。彼女はコールガールとして会社社長宮内と出会い、宮内を愛し、そして売春という仕事から足を洗った。宮内は、手切れ金を出して組織から自由にしてやり、加津子を秘書として雇った。加津子は宮内の愛人ではあったが、会社では秘書として努力した。

 そんな時に宮内が自殺してしまう。が、加津子は宮内の自殺が信じられない。誰かに殺されたに違いないと確信する加津子は、自らの手で犯人を追い詰めるべく、肉体含め使えるもの全てを使い、復讐の念を燃やす。それは、自分の人生の意味を確認する作業のようである。


(1992年11月)

角川書店文庫
1969刊



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