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品川駅の夜(伊吹 唯



横溝正史著 『犬神家の一族』

 角川映画として映画化されていますから、ストーリーは多くの人が知っているでしょう。信州の大財閥・犬神家の遺産相続をめぐる殺人事件を扱った作品です。

 この作品では、遺産を残した犬神氏が書いた遺書が殺人事件を誘発するような内容になっているところに発端があります。
 十五年戦争(太平洋戦争)の敗戦が時代背景としてあり、戦争での傷病と外地からの帰還時の混乱が謎を包む霧になる。横溝作品でよく扱われるモチーフです。 |

(1992年11月)

角川書店文庫
1972刊

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